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【プリンストン便り6】東大生とtea and talk

最初の目標から「ちょっと外す」というのも、むしろ幅が広がって、なかなかいいものかもしれません。どうして急にこんなこと言いだしたのかというと、東京大学からの留学生、野村実広さんのお話を聞いたからです。

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プリンストンはだんだん秋が深まってきています!まだ紅葉のピークではありませんが、葉の色も変わり始め、地面には落ち葉の絨毯が広がるようになりました。

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先日、キャンパスで偶然に野村実広さんという学生さんに出会いました。聞けば、東京大学から留学しているとのこと!

これは何かの縁だわ☆と、つい「なんで来たのー?」「今なにしてるのー?」と根掘り葉堀り聞いてしまいました。実広さん、あのあと用事あったのに付き合ってくれてありがとうございましたー! 

野村さんは、東京大学教養学部英語コース「PEAK」の一期生で、国際環境学コースを専攻する学部3年生です。PEAKとはPrograms in English at Komabaの略で、世界から人材が集まるグローバル・キャンパスを目指す、東京大学の新しい取り組みのことです。卒業までに必要な全ての授業を英語で受講できるカリキュラムで、日本人以外の学生が東京大学で学べるように整えられました。

どうして日本人の野村さんがPEAKにいるのかって?実は彼女の生い立ちはとっても国際的。0歳から7歳まで香港で育ち、その後イギリス生活を経て、日本に来てからもずっとインターナショナルスクールに通っていました。これまで日本語以外の言語で教育を受けていたため、PEAKの受験資格をクリアしているのです。

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PEAKのウェブサイト(http://peak.c.u-tokyo.ac.jp/)

そんな野村さんは当初、アメリカの大学への進学を目指していました。「12校受験したんですけど、そのうち10校がアメリカの大学だったんです」。え、12校も?ってところも気になりますが、それはとにかく、彼女はそれくらいアメリカの大学に行きたかった。

 しかし、進学したのは東京大学。私が勇敢にも(無礼にも)「アメリカの大学、全部落ちたんですか?」と聞くと、行きたい大学には合格したけれど、東京大学に受かったから、とのこと。

大きな理由は学費でした。アメリカの大学の学費は高額。日本の国立大学とは桁違いです。そして、(多分、私の聞いた感じで)もう一つ大きかったのがPEAKの存在です。東京大学にいながら、これまで培った国際感覚を鈍らせることなく勉学に励むことができるのです。

日本の教育を体験できる機会や、大学院からのアメリカ進学でも悪くないということなど、色々考えて、東京大学への進学を決意しました。

これまで過ごしてきた、小規模なインターナショナルスクールの環境に似て、東京大学のPEAKも少人数体制。「受験していたアメリカの大きな大学より、東大の方がよかったなと思っています」と野村さん。教授や周りの学生たちと近い距離感で学べるPEAKの雰囲気が気に入っているそうです。 

3年生になり、プリンストン大学と東京大学の提携を利用して2014年の9月から1年間、プリンストン大学に留学することになりました。

主に生態学の研究が行われるEcology and Evolutionary Biology (EEB)(http://www.princeton.edu/eeb/)に所属しています。「必修科目にとらわれず、好きな講義を選べるんです」と、なんだか嬉しそう。短期留学なのでEEBを卒業する必要はありません。興味のある環境学の授業を見つけて、のびのびと授業を楽しんでいるようです。また、東京大学の学費でプリンストンの教育を体験できるというメリットもあります。

東京大学は、彼女の世界を狭めることなく、むしろ自由の幅をもっともっと広げる土台になっていました。

 

64 野村さん撮影。お気に入りの写真だそうです。素敵!

最後に、プリンストンでの留学生活で一番楽しいこと聞くと「たくさんイベントやパーティがあるところです!」と即答。

うん!確かにイベント多いかも!実は、私が野村さんと出会ったのも、大学主催のランチイベントでした。そのイベントで、「もしかして日本人の方ですか?」と、可愛い笑顔で話しかけてくれたのが、野村さんだったんです。

色んな人と出会って話すのが大好きという野村さん。「来週はハロウィンのカボチャを彫るイベントに行くんです」と嬉しそうに教えてくれました。

65これが野村さんが彫ったカボチャ。見返りネコですね。

 

小さいお顔にギュっと元気が詰まっているようで、そのキラキラな笑顔を見ていると私も明るい気持ちに。なんだか瑞々しさを分けてもらった気分!

そっか、そっか。若い人って勝手にぐんぐん吸収して、ぐんぐん育っちゃうんだ。東京大学にしても、プリンストン大学にしても、大学のサポートってこういう形もあるんだよなって、あらためて感動しちゃいました。

自分で言うのもなんですが、いつものお気楽なお便りと違って、今回はちょっといい話になりましたよね?ね?野村さん様さまです!

よし!若者から元気をもらったし、私も授業の復習しよ…う…。

(南崎梓@プリンストン)

プリンストン大学での研究生活

プリンストン大学との支援共同プロジェクトに採択された「Sensing Skins, from Molecules to Smart cities」において、今春1ヶ月間留学をしてきた志立 錬さん(工学系修士2年)から報告書が届きました。

 

プリンストン大学での研究生活

工学系研究科電気系工学専攻 修士課程2年 志立 錬

派遣期間:2014年3月1日~2014年3月30日 (現地時間)

派遣先:Antoine Kahn Laboratory, Department of Electrical Engineering,

Princeton University

 

研究背景

私が所属している染谷研究室では、有機物を使った柔らかいエレクトロニクスの研究を行っています。有機物を使うことで、軽く、薄く、曲げることも可能な、落としても割れない電子回路が実現できます。従来の半導体は、硬い電子材料で作られてきました。そのため、電子機器は曲げることができず、落とせば割れてしまいました。しかしここ数年で、エレクトロニクスの薄型・軽量化のニーズは急速に高まってきました。薄くて軽いだけでなく、実用的であるための耐久性も求められ、更に近年では、使いやすさという観点から、より装着感が少ない人間との親和性も求められてきています。このような背景の中、プラスチックフィルムのようなフレキシブルな電子回路が注目を集めており、ウェアラブルな電子機器などに応用され始めています。しかし、もしも今より更に性能が高いデバイスが実現すれば、その応用範囲は格段に広がるはずです。そこで私は、デバイスの更なる性能向上を目指し、有機半導体にいろいろな材料を組み合わせることによって、今よりもより人間が使いやすいデバイスの実現に取り組んでいます。

有機半導体の性能を向上させるためによく用いられる手法の一つに、自己組織化単分子膜を使うという手法があります。これは、ある薄い膜を有機半導体の下に敷くことで有機半導体の性能が向上するというものです。我々は研究を進めていく中で、ある新しい化合物をこの自己組織化単分子膜として利用することにより、デバイスの性能向上に大きく貢献することを発見しました。しかし、この化合物は作られて間もないため、まだわからないことが多く、デバイスの性能向上メカニズムも不明のままでした。そのため、この化合物を様々な方法で評価する必要がありました。デバイスの性能を決める上でもっとも重要な評価指標の一つが、エネルギー準位と呼ばれる指標です。しかし、この化合物のエネルギー準位を評価するためには、専用の測定装置と解析技術が不可欠でした。プリンストン大学のAntoine Kahn教授の研究室は、エネルギー準位の測定技術に長けており、データ解析においては世界トップレベルの水準を誇っています。そこで、私は、この新材料を携え、プリンストン大学にて実験を行うことにしました。

Photo1(a) 筆者がプリンストン大学に派遣されている期間中、3月10日~13日の日程で、「プリンストン東大ワークショップ」が同大学にて開催されました。東大からは教員5名と、筆者を含めた大学院生11名が参加しました。研究発表や議論など、活発な交流が行われました。

Photo2(b) プリンストン大学の学生たちの前で研究テーマについて発表する筆者

Photo3(c) Antoine Kahn教授と研究面で連携関係にあるBarry Rand准教授とディスカッション中の筆者

Photo4(d) Antoine Kahn研究室で筆者が実験に使用した測定装置

 

プリンストンでの実験

物質のエネルギー準位を測定する方法はいくつかありますが、今回用いたのは物質に紫外線、X線、電子線を当てて、物質の振る舞いからエネルギー準位を計算する方法です。この測定には高い技術が求められるため、私はAntoine Kahn教授の研究室で、操作の手ほどきをいちから受けてきました。データ解析にはさらなる蓄積された知識や経験が必要でしたが、経験豊富なAntoine Kahn教授の研究室で教えてもらうことで、少しずつ習得していくことができました。これらの技術はAntoine Kahn教授の研究室でなければ得ることが難しいコツやノウハウばかりであり、少なからず苦労もありましたが、一つひとつ身につけていくという作業は、非常に有用な時間でした。一連の実験の結果、新しい化合物は特殊なエネルギー準位を持つことがわかりました。ユニークな特性が解明できたことは、今後デバイスの性能向上を図るうえで、重要な知見となるはずです。

プリストン大学の研究

プリンストン大学では、一つ一つの研究室の規模は大きくありません。しかし、それぞれが高い専門性を有した少数精鋭の集団となっており、横の連携が強く、交流が盛んでした。研究室内のミーティングはもちろん、連携先とのディスカッションもあり、そこでは最新の研究情報の交換や議論が活発に行われていました。誰かが話しているのを聞くという一方通行なスタイルではなく、教授も学生も熱い議論を交わす形をとっていました。矢継ぎ早に質問が出たり、アイディアが提案されたりするなど、スピーディーかつインタラクティブな内容で、誰もが情熱を持って真摯な姿勢で研究に取り組んでいることが、ひしひしと伝わり、圧倒されました。世界中から集った素晴らしい研究者が、それぞれの専門性や個性を武器に、多様性を生かしたチームプレーを発揮していました。将来研究者としてグローバルに活躍したいと願う自分にとって、そうした研究者たちの姿を目の当たりにしたことは、在外研究ならではの醍醐味であり、大きな刺激でした。

アメリカの大学で一ヶ月という期間、研究活動を行うということは、自分ひとりの力では到底成し得ないことでした。修士課程一年生という早い時期に、プリンストン大学という世界でも最先端の研究を行っている大学に派遣していただいたことは、本当に貴重な経験でした。派遣前には、この貴重な機会を決して無駄にすまいと、そして、より充実した研究活動を現地で行うことができるようにと、入念に準備を行いました。現地では当初は不慣れな面もありましたが、Antoine Kahn先生の丁寧なご指導と研究室メンバーのサポートにより、順調に実験を進めることが出来ました。帰国した現在も、研究交流は続いており、今後も情報交換や共同研究を進めていく予定です。今回の私の派遣期間は一ヶ月でしたが、準備期間と今後の活動を含めれば、プログラムにより私が享受したものは、それ以上のものでした。この経験を糧に、今後も弛まず研究を進めていきたいと思います。

最後に

「プリンストン大学との戦略的提携基金」プログラムにご支援ご協力いただいた皆様に、この場を借りて心より御礼申し上げます。どうもありがとうございました。

UTokyo Day at Princeton University

東京大学・プリンストン大学の戦略的パートナーシップ締結の記念イベント「UTokyo Day」が、2014年10月23日にプリンストン大学にて開催されました。

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イベントが開催されたのは、食堂でおなじみのFrist Campus centerの隣にある、Jones Hallという建物でした。アインシュタインが居室として使っていたという部屋もある、素敵な場所なんです。

しかも!この日はしとしと雨降り。雨で黒っぽくなった石造りの建物に、赤や黄色の紅葉がよく映えて、しっとりとした風情ある景観になりました。寒かったけど。

あぁ、しかし、この日のイベント会場には、暖かい空気が満ち満ちて、寒さなんて吹き飛ばされてしまいました。

 

まずは真面目にイベントレポート

イベントでは、締結に関わった役員と研究者の先生方が一堂に会し、スピーチや研究報告がなされました。

プリンストン大学Eisgruber学長のスピーチでは、東京大学との関わりが古くからあったことが触れられました。プリンストン大学のEd Turner教授や東京大学の須藤靖教授などのお名前を挙げながら、これまで様々な研究者たちの努力で両大学のつながりが続けられていたことが話されました。天文学の分野で共同研究が始まったのは、なんと30年前のことだそうです!

こんな風に学長自らが、具体的な例を交えつつ東京大学との関わりを紹介することに少なからず驚き、プリンストン大学の心からの歓迎の気持ちを感じました。

東京大学からは、濱田総長が東京大学の学事歴やカリキュラムに関する大胆な変更について話し、江川理事からはその詳しい説明や、それ以外の国際化に向けた取り組みの紹介がありました。世界で活躍するタフな東大生を育てる準備が、着々と進められていることを感じました。

ブレークタイムを挟んで、本パートナーシップが支援する3つの共同研究・教育プロジェクトについての進行状況報告もありました。1つのプロジェクトごとに、東京大学の研究者とプリンストン大学の研究者が一人ずつ分担して報告をしました。

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【第一回採択プロジェクト 3 件より進行状況報告】

 

代表者 東京大学/プリンストン大学

プロジェクト

  

染谷 隆夫教授(工学系研究科)/Prof.   James Sturm (Inst. for the S & T of Materials)

Sensing   Skins, from Molecules to Smart Cities

 

吉田 直紀教授(理学系研究科)/Prof.   Jenny Greene (Dept. of Astrophysical Sciences)

The   Todai-Princeton Astrophysics Collaboration

 

佐藤 仁教授(東洋文化研究所)/Prof.   David Leheny
  (East Asian Studies Dept.)

Toward   Immersive Asian Studies:
  A Collaborative Undergraduate Exchange Program for the Todai- Princeton   Partnership

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(1)染谷隆夫教授(東大)、Prof. James Sturm(プリンストン大)のプロジェクトは、「Sensing Skin」という、1マイクロメートルのものすごい薄くて軽いフィルム上作られた電子回路の開発でした。羽毛よりも軽く、くしゃくしゃにしても大丈夫。その特性を活かして、人の手の甲や、建物などに貼り付けることができます。東京大学のロボットスキンの研究と、プリンストン大学の伸縮する金属の研究が出会って生まれた新しい技術だそうです。1マイクロメートルとは、1000分の1ミリメートルのこと。髪の毛の太さが大体0.1ミリメートルなので、髪の毛の100分の1くらい、ということでしょうか。薄いな。こんな所に緻密な(しかも伸び縮みする!)電子回路が構築できるとは。

(2)一方、吉田直紀教授(東大)、Prof. Jenny Greeneが挑戦しているのは、ものすごく大きいもの、ずばり、宇宙の国勢調査!これまでにない大規模な観測を行い、宇宙全体の性質を統計的に調査します。一つ一つの星や銀河ではなく、全体を見渡して初めて見えるものとは何でしょう。それは、宇宙そのものの歴史です。遠くを見れば見るほど過去の宇宙の姿が見えるので、広く&遠くまで観測することによって、宇宙全体がどんな風に膨張してきたかを調べ、そこから、宇宙全体を支配するルールを見出そうとしているのです。このプロジェクトでは、日本の技術が結集したハワイのすばる望遠鏡が使われています。

(3)佐藤仁准教授(東大)とProf. David Leheny(プリンストン大)の教育プロジェクトでは、「immersive(没入した)」なパートナーシップを実現するため、教員が互いの大学で授業を行うという取り組みが行われています。これには、佐藤先生の実体験が元にあります。以前プリンストン大学に出張にきた時、プリンストン大学がどのように機能しているのかは、ただ滞在しただけの時にはわからず、ある時プリセプト(講義とは別に、小グループで議論をする授業)に参加させてもらって初めて理解できたと感じたそうです。深いパートナーシップ実現の鍵は「teaching」である、ということでした。この二人は、まるで漫才コンビのように軽妙なトークで、息もぴったり!あぁ、immersiveな交流がなされているんだなぁ、という感じでした。

会場ではそのまま、より深いパートナーシップの実現や日本の学生がもっと積極的に発言するにはどうしたらよいかなどの議論が始まり、活発な意見交換がなされました。

 

 

イベント以外の時間のレポート

ブレークタイムや、イベント終了後の会場は、さらにフレンドリーな雰囲気でした!

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左から、東京大学から本パートナーシップにより、Astrophysical Sciences(宇宙物理)に留学している村田君と高木君、そしてイベントの準備や進行に尽力された東京大学国際本部の財津さん。楽しそうに歓談をしているところを撮らせていただきました。

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プリンストン大学の博士課程で電子工学を専攻するWarren Rieutourt-Louisさんと。東大Tシャツを着こなしています。本パートナーシップで、東京大学の染谷研究室に滞在していました。染谷研究室の学生もプリンストン大に来たそうです。

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左から、東京大学の江川雅子理事、プリンストン大学the Council for International Teaching and ResearchのJeremy Adelman理事、東京大学の羽田正副学長。Adelman先生はとってもきさくな方でした!

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濱田総長を囲んで、プリンストンの宇宙物理チームでパチリ。左から、プリンストン大学宇宙物理ポスドクの富田賢吾さん、留学生の村田さん、濱田総長、留学生の高木さん、プリンストン大学宇宙物理ポスドクの宮武広直さん。

佐藤仁教授、Prof. James Sturm、染谷隆夫教授が楽しそうに会話されているところに、お邪魔してみました。

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イベント後、宇宙物理学科の建物に、吉田直紀先生とProf. Jenny Greenの姿が。

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写真の撮影をお願いすると、研究にゆかりのあるSloan Digital Sky Survey(一世代前の大規模観測)の写真の前で、日本風にピースをしてくれました!

 

コメントとまとめ

イベントは全体的に親密で暖かい空気があり、質問や発言もあって、とても充実した時間でした。

濱田総長にこのイベントの感想を伺いました。「戦略的パートナーシップという言葉だけだと、漠然としたイメージしか沸かないかもしれません。今回、実際にイベントに参加して、ここまで教育も研究もしっかり噛み合っているんだと、嬉しい驚きでした。このパートナーシップには幅があり、きっと他の分野にも広がって行くだろうと、とても明るい印象を持ちました」。

学術推進支援室長の松本洋一郎理事にもお会いしました。アットホームな雰囲気でしたし、研究報告も面白かったですし、議論も盛り上がりましたね!とお伝えすると、「この締結はね、本当に一緒にやりたいと思って行動してくださった現場の先生方がたくさんいらしたから、うまくいっているんです。大学の本質でもある、強い研究者の姿が、このパートナーシップにはあります」と答えられ、こういう関係は長続きするんですと、おっしゃいました。

宇宙物理の研究をするプリンストン大学のProf. Green(ピースしていた女性の方)は「このパートナーシップは、私たちの共同研究を、パワフルで、そしてナチュラルなものにしてくれました」と話してくださいました。

学生にとっても、大きな利益があったようです。プリンストン大学博士課程のWarren Rieutourt-Louis(東大Tシャツ着てた方)さんは、東大の染谷研究室に滞在したことがあります。プリンストン大学では学べない部分をしっかり勉強でき、今の自分の研究に役立っているそうです。日本滞在はとても楽しかったそうで、今度行くときは日本語での授業にも出てみたいとのこと。欧米から物理的に離れ、なおかつ言語も異なる日本に、学生さんや若手研究者がやってくるのは大変なことだろうと思います。でも、こんな風に、一度でも滞在した経験があると、心理的な壁はずいぶん低くなるかもしれませんね。もちろん、逆に、日本の学生さんにとっても、海外で(しかもプリンストンは治安もいいし、有名な研究者がゴロゴロいるし、)過ごせるのは貴重な経験のようです。

人と人が協力して灯した明かりを、大学と大学が協力してもっと大きな火にしていくような、頼もしくて温かいパートナーシップでした。

両大学の間に培われた現在進行形の関係を見られただけでなく、未来への種がどんどん蒔かれているような、とても明るい印象を持ちました(あ、総長のコメントと同じ)。

 

UTokyo Dayの様子は、東京大学とプリンストン大学双方の大学ホームページでも紹介されています。

(東京大学・日本語)http://www.u-tokyo.ac.jp/ja/news/topics/3175/

(東京大学・英語)http://www.u-tokyo.ac.jp/en/news/topics/3188/

(プリンストン大学)http://www.princeton.edu/main/news/archive/S41/40/83Q40/index.xml?section=topstories

 

南崎 梓@プリンストン